カウンセリングの中で行われる
リワーク支援について
リワークとは?
「リワーク」とは、「return to work」の略語であり、適応障害やうつ病などの精神疾患を理由に休職されている方の職場復帰を意味します。
そして、職場へ復帰するに当たり、精神疾患の治療に加えて、専門的なリワーク支援を受けることより、スムーズに復帰できる、再発を防ぐことができるなどのメリットがあると言われています。
当クリニックで行う代表的なリワーク支援
以下に当院のカウンセリングの中で行われるリワーク支援について代表的なものを示します。
なお、初めから以下のような具体的なリワーク支援の実施を決めず、カウンセリングが進む中でセラピストと相談しながら実施していくことも可能です。
適応障害・うつ病の再発予防
上記疾患の再発の多さなどの特徴や職場復帰のポイントについて学んだ上で、再発予防のためのワーク(再発兆候のセルフモニタリング、ストレスコーピング探し)を行います。
行動活性化(行動スケジュール法)
行動は考えや気分に影響を与えるという理論を基に、日々の活動の記録を付けつつ、活動量を増やし生活リズムを整えることを通して、職場復帰への心身の状態を準備していきます。
アンガーマネジメント(怒りのコントロール)
怒りやイライラの感情(アンガー)について、そのメカニズムについて学びながら自分自身の怒りの特徴を知った上で、上手に付き合っていく方法について考えます。
アサーショントレーニング(自己主張訓練)
職場などでの対人関係スキルとして、自分と相手や状況を大切にする表現方法を学びます。
時には要求をしたり相手の要求を断ることが精神的な健康を保つことに重要とされています。